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はじめに

使用上の注意/制限事項

セキュアプライム UFEを使用するうえでの注意点や制限事項を掲載します。
※以下は「ドライブ版」の操作でご説明しています。「フォルダ版」をご使用の場合、ファイルをUSBデバイスへコピーや移動するなどの動作は、USBデバイス内の[SP暗号化フォルダ]へコピーや移動するものとしてお読みください。
  • USBデバイスについて
    • 指紋認証や暗号化機能などの付加機能が付いたUSBメモリでは、製品によって暗号化できない場合があります。
    • 音楽プレイヤーやデジタルカメラなど、USBメモリと同様にドライブとして認識される機器はファイルの暗号化対象となります。同期ツールなどを利用した場合に、意図せず、機器内のファイルが暗号化され、正常に動作しなくなる可能性があるため、これらの機器を接続される場合は、安全のため必要に応じて本製品を終了してからご利用ください。
    • 市販のUSBメモリに付属している自動圧縮ツールや自動暗号化ツールや、他社のUSBメモリ用ツールが動作している状態で、「セキュアプライム UFE」は併用はしないでください。併用すると正常に暗号化できない場合があります。
    • ご利用のソフトによってはUSBメモリ内の必要な設定ファイルなどが暗号化されてしまい、正常に動作しなくなる可能性があるため、USBメモリ内の重要なファイルは、事前にバックアップを取ってください。
    • Ver.1.3以前では、USBデバイスの取り出しは、直接ポートから取り外してください。OSの「ハードウェアの安全な取り外し」は利用できません。Windows XP以降では、OSの仕様の標準として、USBデバイスは「ハードウェアの安全な取り外し」が不要となっています。
      ただし、「パフォーマンスのために最適化する」に設定を変更して書き込みキャッシュを有効にしている場合は、安全な取り外しが必要となり、本システムで利用した場合はファイルが破損する恐れがあります。本システムで利用する場合は、「クイック削除のために最適化する」の設定に変更し、書き込みキャッシュを無効にして利用してください。
      ※設定方法: [マイコンピュータ] よりドライブを選択し、[プロパティ]−[ハードウェア]−[全ディスクドライブ] から当該リムーバブルドライブをあらためて選択し、[プロパティ]−[ポリシー]の[書き込みキャッシュと安全な取り外し] のオプションを「パフォーマンスのために最適化する」から「クイック削除のために最適化する」に変更します。
  • 自動暗号化について
    • USB/IEEE1394接続以外のHDDや内蔵HDDは暗号化対象外です。
    • FD/CD/DVDは暗号化対象外です。(CD-RやDVD-Rなども含む)
    • システムファイルやショートカットファイル、ゴミ箱の特殊なフォルダなど、暗号化する必要のないものや製品仕様上問題があるものは、あらかじめ暗号化対象外のファイルとして定義されています。(以下は暗号化対象外です)
      • 拡張子: spd(セキュアプライム FEの暗号化ファイル) / tmp / lnk/ ini / ico / 拡張子のないファイル
      • 属性: システム属性付き
      • 特殊なフォルダ: \Recycled\* / \Recycler\* / \system volume information\*
      • 特殊なファイル: ファイル名の先頭が「.」または「~$」で始まるファイル
    • ショートカットファイル、0バイトのファイルは暗号化できません。
    • 弊社(TSS LINK,Inc)のデジタル署名が付与されているexeファイルは暗号化できません。
    • 暗号化は、新規にUSBデバイスにコピーされたり、内容更新されたりしたファイルが対象となります。既にUSBデバイス内にあるファイルはそのままでは暗号化されません。
    • 暗号化処理中に、新たにファイルを暗号化する場合は、現在処理中のパスワードで暗号化されます。別のパスワードで暗号化したい場合は、先の暗号化処理が終了してから行ってください。
    • USBデバイス内の暗号化前の元ファイルは、復元ツールでの復号を困難にするため、データをゼロクリアして削除しています。
    • 暗号化処理中にUSBデバイスを強制的に取り出すと、ファイルの破損や暗号化の失敗が発生します。必ず暗号化終了後にデバイスを取り出してください。
    • アプリケーションからUSBデバイスへ直接保存を行うと、アプリケーションに異常が発生したり、正しく暗号化されない現象が発生したりする場合があります。直接保存でなく、一度PCに保存したうえでUSBデバイスにコピーしてください。
    • アプリケーションからUSBドライブに直接保存した場合は、バックアップファイルも暗号化対象となり暗号化されます。
    • 複数のファイルで構成されているアプリケーションのデータを暗号化すると、アプリケーションで正常に復号できないため利用できません。(例 HTMLファイルと画像ファイル)
    • USBデバイスを認識して自動的にファイルを作るアプリケーションは、作成したファイルが暗号化されるため正しく動作しません。(例 Windows Media Playerなど)
    • 自動圧縮や他の暗号化ツールと併用すると、正常に暗号化することができない場合があります。
    • ファイル拡張子を暗号化対象外の拡張子に変更された場合は、暗号化されません。
    • USBデバイスはネットワーク上で共有すると、以下の問題が発生するため共有しないでください。
      • ログインしないで利用すると、監視されず正しく制御されません。
      • 暗号化する時のパスワード入力ダイアログが、サーバに表示されます。
      • 画面ロックされていても、共有されている場合は別PCからアクセスできます。
    • USBデバイス内の平文ファイルを直接開いて利用すると、ファイル保存時に暗号処理が行われるため、ファイルの破損やアプリケーション異常が発生する可能性があります。USBデバイスから直接ファイルは開かないでください。
    • Windows XPの環境で、USBメモリにファイルをコピーしている時に、USBメモリ容量がいっぱいになると、エラーメッセージが表示されて新しいディスクの挿入を促されます。この時デバイス制御ツールの暗号化が行われている場合は、暗号化処理が完了してから、新しい許可USBメモリを挿入すると、継続してファイルのコピーを行うことができます。ただし、処理のタイミングによっては、USBメモリに暗号化ファイルを書き込む時にUSBメモリ容量がいっぱいになることがあります。この場合は、ファイルが暗号化されずに一時フォルダに残っているため、必要に応じて取り出してください。
  • 復号(暗号化ファイル起動時)について
    • 暗号化ファイルの起動中にUSBメモリを取り出すと、ファイル復号の失敗やファイルが破損します。暗号化ファイルの起動が終わりファイルが読み込まれるまではUSBメモリを取り出さないでください。
    • 暗号化対象のファイル名やフォルダパスが長い場合、暗号化ファイルを開くことができない場合があります。この場合は、暗号化ファイル名やフォルダパスを短くして開き直してください。
    • 暗号化ファイルを起動し、ファイル名を変更して保存した場合、暗号化されずに保存されます。また、元の暗号化ファイルに再暗号化もされません。
    • 暗号化ファイルを起動して保存しようとした場合、表示される保存場所は暗号化ファイルの場所とは別の場所になります。
    • 暗号化ファイルを開いたあとのコピー・印刷・保存操作は、制御されません。すべて通常通りの操作となります。
    • 復号されたファイル名には、識別用のIDが付加されているため、ウィンドウのタイトルには識別用のIDを含めたファイル名が表示されます。識別用のIDは、再暗号化に必要ですので削除しないでください。
    • 暗号化ファイルを開いた時に一時領域に復号されたファイルは、復元ツールでの復号を困難にするため、利用終了後にデータをゼロクリアして削除しています。
    • 復号中は一時領域に元ファイルが復元されているため、一時領域にアクセスすることで元ファイルを取得することが可能になります。
    • USBデバイス内の暗号化されていないファイルを開いた場合、アプリケーションによっては開いただけでファイルが変更されるため、暗号化対象として検知され、ファイル終了時に暗号化処理されます。(Microsoft ExcelやMicrosoft PowerPointなど)
    • 暗号化ファイルを開く時、元の拡張子に関連付いたアプリケーションがインストールされていない場合は、暗号化ファイルを開けません。復号して保存することは可能ですが、復号して保存したファイルは再暗号化されません。
    • ファイルの起動プロセスから別のプロセスを起動するようなアプリケーションでは、ファイルを開けない場合があります。また、ファイルを開けても再暗号化を行うことができません。この場合には、復号ファイルが一時領域に残ることがありますが、PCの再起動によってファイルは削除されます。(例 Microsoft Officeの互換パックを利用した新形式ファイルの利用)
    • ファイルを1つのプロセスで開くアプリケーションでは、2つ目以降のファイルを開く時に確認メッセージなどが表示されたまま放置すると、正常に開けない場合があります。また、ファイルを開けても再暗号化を行うことができません。ファイルを開いた時のメッセージをすぐに処理すれば問題ありません。(例 Adobe Reader、Microsoft PowerPoint)
    • ファイルを1つのプロセスで開き、かつウィンドウタイトルにファイル名が表示されないアプリケーションでは、一度開いたファイルはアプリケーションを終了するまで再度開けません。(例 Windows Media Player / Movie Maker)
    • 暗号化ファイルを開いたアプリケーションから、別途そのファイルを別のアプリケーションで開いて利用するような仕組みの場合、元のアプリケーションを終了してしまうと、別のアプリケーションで正しく開けないことがあります。また、開いた別のアプリケーションからは、再暗号化できません。(例 Windows Vista: Windowsフォトギャラリーのスライドショー)
    • Ver.1.2以降の自動暗号化ツールで暗号化されたファイルは、Ver.1.1以前の復号ツールで開くことができません。復号ツールのアップデートが必要です。
  • 再暗号化(暗号化ファイル終了時)について
    • 暗号化ファイルの終了時の再暗号化中にUSBメモリを取り出すと、ファイル暗号化の失敗やファイルが破損します。再暗号化処理中はデバイスを取り出さないでください。
    • 元のファイル名とは異なるファイル名で起動されるようなアプリケーションでは、終了を正しく検知することができないため、再暗号化されません。(例 Microsoft Officeの互換パックを利用した新形式ファイルの利用: Microsoft Office XP)
    • 「セキュアプライム UFE」は、全てのアプリケーションで再暗号化される事を保証するものではありません。再暗号化の動作確認済みアプリケーションは、セキュアプライム サイトでご確認ください。
    • ファイルを保存する時にファイル名を変更すると、再暗号化されません。再暗号化をする場合は、そのままの名前で保存してください。(上書き保存)
    • 暗号化ファイルを起動したときは一時領域で復号されているため、ファイルを編集して保存するときに表示される保存先は、暗号化ファイルの場所とは異なります。
  • その他
    • 復号ツールがインストールされていない環境では、暗号化ファイルをエクスプローラーなどで表示した場合、暗号化ファイルのアイコンは表示されず、Windowsデフォルトのファイルアイコンが表示されます。
    • USBデバイス内のアプリケーションを直接利用する場合、アプリケーションの動作は保証できません。アプリケーションの設定ファイルなどが暗号化され、アプリケーションが正しく動作しない可能性があります。